昨年、12月中旬頃?。。
フジテレビあんみつ姫2撮影中の最も忙しい頃の事だ。。
その半年ぐらい前だったと思う。
陣内孝則君(ボクは彼とは彼とは同い年で昔から陣内ちゃんと呼んでいる)
彼の自宅で行われた彼の誕生パーティーにボクも招待して
頂いた。(たまに彼がレギュラードラマの出演者などを
自宅に招き。。パーティーを催すのだが、ボクが出ていない
ドラマの出演者の集まりにも彼は声を掛けてくれる。
本当に気のいい友人だ。実にスタッフ、共演者思いの陣内ちゃんに)
その日の事、実に大変豪華な俳優、女優、、そして
スタッフ等の仲間の中に。。
以前から親交の合った後輩俳優である 永井 大君の姿があった。
そうそうたる先輩俳優の中に招かれた大(まさる)君は
ちょっと遠慮がちに隅の席に佇んでいた。本当に謙虚な青年だ。
大君~こっちに来たら?
声を掛けたボクの側に来た大君と楽しく談笑するうち。。
「京本さん,今度。。。サラリーマン金太郎を高橋克典先輩から引き継ぐ事になったんです。」
真剣に自身の構想、意気込みを真っすぐな目をしてボクに語ってくれる大君は、本当に真面目で。。凄く頼もしいものをボクは感じた。
ボクなりのアドバイスを微力ながらさせて頂いた中。。
「大君!何かあったら何でも連絡して来いな~
力になれる事なら協力させて貰うよ(微笑)」
彼はボクに、そのような言葉を言わせるぐらい気持ちの良い好青年だ。
実に真面目な真摯な彼の自身の主演番組に対する熱い思いには心打たれるものがあった。
さて。。。話を戻そう。。。
昨年12月、お正月ドラマ、あんみつ姫の撮影真っただ中の事。
朝から夜中まで
井上真央姫たちと一番忙しく動き回っていた12月のある日、
大君から一通のメールが入った。
「京本さん、大変お忙しそうですね。頑張って下さいね。
こんな役を京本さんにお願いするのは失礼かと
プロデューサーさん、監督と共にどうかと思ったのですが?(汗)
今、お忙しくされているとお聞きしましたが。。
もし?京本さんに少しでもお手伝い頂けたら
最終回に向けて勢いがつくと思い。。
すみません、ボクからもお願いメールさせて頂きました。
京本さんと現場でお会い出来たら嬉しいです。」(そのような爽やかなメールだった)
いやあ~自分でこのような文章を綴るのは恥ずかしい限りだが(汗)。。。
実に彼は真面目で真摯な俳優だなあと改めて感じた一瞬だった。
ボクはひと言、今、正月ドラマでバタバタしているが。。
あの日に約束した通り。。。。
「スケジュールさえ大丈夫ならば、大君の為なら駆けつけるからなっ!
。。金太郎も、時々拝見させて頂いているが
いいねえ!頑張ってるね~!大らしく(微笑)とにかく頑張れよ~!!!!」と返信をした。
この時、実はボクはまだマネージャーから正式なオファー内容、台本はもちろんの事、役柄など
何も聞いてはいなかった。
すぐさま、直後にマネージャーから連絡が入った。
スケジュールが正直きつく。。。(汗)
出番の多い役は無理。
この日なら、しかも本当は夜の設定(居酒屋シーン)を朝一で撮影。。(*我々の撮影の仕方で暗幕を張り。。
ナイトシーンを無理やり昼間でも撮影する技術、ツブシというものがある。)で。。
この役をもし?寝る時間が無くなっても
京本君が引き受けてあげるのなら、何とかスケジュールを頑張ってみる。←マネージャー
ボクは...大君との男の約束。
「大丈夫です!お願いします。」
と、台本も見る事なく引き受けてしまった。
結果、撮影スケジュールは朝一からサラリーマン金太郎へ。。
そして、茨城県のあんみつ姫2のロケに戻ると言う過酷なものとなってしまった(爆)
あんみつ姫の殺斬(たて)師(JAE←ジャック)で、
アクションコーディネーターの
村上さんが偶然にもサラリーマン金太郎と同じだった。
あんみつの夜間現場での事。。
「京本さん~!サラリーマン金太郎に来られるらしいですね?
。。どの役?どのシーンに出られるのですか?シーンナンバーは?」
ボク。。。。。。「うん??いやっ。。。わからない」(爆)
放送をご覧になった方はお分かりだろう(苦笑)
当初考えて頂き検討して頂いた役はスケジュールもあり無理。。。そして。。
ボクの引き受けた役は。。
本当に冒頭僅か2シーンだけに登場するウダツの上がらない、
ただの中年サラリーマン役。只野ではない(爆)←オヤジギャグ
若者に親父狩り?に合いボコボコにされかけた
ボクを金太郎が助ける。
まさに、あんみつ姫の金つばのリュウとは対極どころか(爆)
真反対。
普通の中年サラリーマン?オヤジ??
いやいや(笑)。。。朝一でスタンバイの為ロケバスに乗り込み
準備を始めたボクは可愛い後輩、大の為。。(微笑)
よし!彼を喜ばしてやろう!意外に乗っていた←(爆)
「メイクさん~黒いドーランを下さい。」
元々色が白いボク。首から、手から。。
とにかく黒く塗りまくるボク。(*注釈(1) 凄く白塗りだと言われ誤解されているがボクは無茶苦茶色が白い。唇も赤い。必殺の時にも口紅等塗った事はない(爆))
もう言われ過ぎて今では、どうでも良くなったボクがいる。
「あっ!メイクさん~!
そこにあるヘアーピース(女性ものの)ちょっと下さい。。。。」
自分の髪をヘアーピースの中に押し込みカツラを被るかのように被ってみる。
あれ??ヘアーピースだから、もみあげ部分はない。
「メイクさん~ちょっとそこにある付け毛を下さい。」
「何するんですか?」
ボクはモミアゲ部分に、カツラのアミの部分を張る時に使う
ボンドのようなもの(リュウという接着剤。←ここにもリュウだ(爆))でベチャッと貼付ける。
そして「ハサミ下さい~」
通常のサラリーマンカットのようにモミアゲのちょうど良い部分でバシッと自らカット。
(☆注釈2)ボクは世間ではモミアゲ、モミアゲと良く言われるが
田村正和さんと違い、ボクには実はモミアゲがない。
あれは、横髪だ。それを耳に掛けているだけだ(爆)
普段は無造作なままなのだ←世間の誤解のひとつである。
あっ!まだ駄目だな~??
「メイクさ~ん、無精髭付けましょうかっ。
眉を太く植えましょう。(一本一本だ)。え~~い(まだ駄目だ)」
ペンシルでオデコと目尻に自ら皺を書くボク。
メイクさん~シラガにしたいんですが(爆)
だんだんメイクさんも乗って来た。。。。
一緒になって工夫を始め。。。実はかなり面白かった。
あげくに、衣装さんまでも加わり。。。
「衣装さ~ん~!ラクダのシャツ三枚ぐらいあります?
重ね着して、より中年ぽい体型にしましょうよ。。。
あっ!バスタオルも下さい!
腹に巻きましょう。。。。」
ここまで来たら誰にも止められない。
朝からエスカレート!かなりかなりハイテンションなロケバスの中。(爆)
そこにバスに乗り込んで来た永井大君。
(大)「えっ!!(驚)京本さん?」
(京)「おう!!おはよう!どうだ?大?」
(大)「いやあああ??ここまでやって頂けるなんて。。。誰だか分かりませんでしたよ」
一瞬(京)。。。。。。(爆)
「ちょっと、大、一緒に写真撮って見よう。」
パチリ。。。丸眼鏡も着けて。。。。
口の中に綿を含み、顎を引いて二重あごに見える工夫。
そして、、猫背に。。。
途中、一瞬忘れた状態があるも、無事に完成!
ロケバスから大と二人で外に出る。。。。
あっ!マネージャーまでもが気付かない。
エキストラの皆さんも?????????
ある意味成功。
誰からも目線を感じないボク(いつもはいかにも、あっ!京本政樹が居る!!と違った意味で視線を感じる。。(爆))
大は横でニヤニヤ。。。
ここで、書き疲れた。。眠い。
凝り性のボクには、ここのところ毎日の更新に幾分の疲れが。。。(汗)
でっ!良い方法を考えついた。。。。
と言う事で、第二章へとつづく
みなさん!おやすみなさいなり~(爆)