必殺仕事人当時、ボクは。。「哀しみ色の・・・」という
挿入歌を自作し(作詞作曲)、歌っていた。もしくは、先日SPEAKで書いたように、
鮎川いずみさんの歌った。。「女は海」。。。という
必殺仕事人V 激闘編の主題歌の。。実はボクが作詞作曲、編曲プロデュース(時に大谷和夫さんと共同アレンジ)活動をしていた事は。。
正直、あまり。。いやっ、あまりどころか全然(爆)世間には知られてはいない。(苦笑)
デビュー初々しい当時のボクの写真などを目にすると
本当にボクは。。。例え時代劇の扮装をしていてもギターを持っている。(笑)
そうだった!ボクは。。。とにかく、俳優志願と言うより
まして、、時代劇俳優を目指すというより。。
シンガーソングライター。。。。いや、シガレットライターではない(爆)
歌を自作して歌う。そしてレコード(当時はCDではない。。(爆))
を出す。。。。
本音を言えば。。。
どちらかというと井上陽水さんや小椋佳さんに憧れていたボクは。。歌を歌いたいというより。。。。
作りたい!音楽プロデューサーになりたい。
というのが、、、当時のボクの本音。本当に目指す道であったと思うのだ。。。
故に。。。新人俳優として、時代劇の現場に行かされようが。。
たとえ、舞台の楽屋に閉じ込められようが。。。寝ても覚めても
とにかく、ギター!ギター!ギター少年のボクだった。。。。。(笑)
よく、先輩の諸俳優方から怒られたものだ。(爆)
そりゃあそうだろう。。
台本を片手にお芝居を真剣に考えておられる大先輩の元に。。。
ジャカジャカとギターをかき鳴らし大声で歌を唄い、
歌を作っているボクの歌が聞こえてくるのだ。。いったい?何を考えてるんだアイツは?という思いだったではないだろうか?
しかし、本人はいたって前向きだった。←マイペース(爆)
本人はミュージシャンになりたかったのだから仕方がないではないか。
置かれた自身の現状(時代劇)など何も気にはしていない。。
まことに呑気な駆け出し俳優が、そこには居たのだ。。。。(汗)
ホントに今考えると実に冷や汗ものだ。
しかし。。。。
ただひとり。。。
「京ちゃん!いいねえ~」
「今度、細川たかしの矢切の渡し(当時大ヒット中だった)みたいなの作ってみてよ(微笑)」
そう言って下さった方がボクのすぐ側に居た。。。
大川橋蔵さん。。。
思えばこの方が居なければ。。この方に出会う事がなければ。。。
必殺仕事人も、、、組紐屋の竜も。。。居なかった。藤村先生もだ
こうして、皆様と出会う事もなかったと言い切れる。
人生最大のボクの師匠、恩師である。
はい!!!親分(ボクは橋蔵先生を、そう呼んでいた)
明るく答えたボクは翌日には、こんな曲を親分に持っていった。
親分は???????っと言った困った顔をされた。
そりゃそうだ!!!演歌などと言うものを作った事のない
ボクは。。矢切の渡しのフレーズ。
連れて逃げてよ~♪からヒントを得て。。。
Take Me Away(連れて逃げて)なる、横文字タイトルの曲を作ってきたのだから(爆)
正直、演歌どころか。。橋蔵親分には?????だったのは間違いない。(爆)
ある時、親分のひと言で。。善太主役の回を作ろう!!
ボクは。。。その頃、大川橋蔵さん主演のテレビ映画
銭形平次に魚屋善太としてレギュラー出演させて頂いていた。
まだ。。。必殺どころか、里見八犬伝にも出会っていない。
レギュラーではあるが、当時、ド素人もいいとこの
本当に駆け出し俳優時代。ド新人時代だ。
橋蔵先生から、時代劇メイク、所作、台詞、殺斬。。。
とにかく、手取り足取り、、全ての事を教わった。
本当に大変な財産を頂いたのだ。感謝感謝だ。(涙)
又その事については。。。。(微笑)←言っておくが第二章とはボクは言っていない←(爆)
今日触れたかったのは。。。親分のひと言。
つまり。。ボク扮する善太主演の回で..(先日、CS時代劇チャンネルで放送があったそうだ)
「挿入歌を京ちゃんに作らせて、唄わせたら?」
その親分のひと言が。。。今のボクを形成する大きなきっかけになったという事実だ。
ボクに挿入歌????主題歌は舟木一夫さんの唄う名曲
銭形平次だ。
ボクはというと。。。まだ、レコードデビュー前。。。
レコード会社すら何も決まっていない(と言うより。。決まっていた会社を飛び出した状態。。この話も、またいつかだ??(笑)
台本を読み、、、遠藤太津朗さん(万七親分)の台詞。。
「善太の野郎!女にうつつを抜かしやがって。。ホントこのところ舞いあがってやがる。。。」
ここから、ボクは 風に舞い上がれ!という
のちに。。。未だレコーディングもCDにもなっていない作品を書き上げ。。。。
ホントにかなり舞い上がっていたボク。←時代劇なのに、銭形平次なのに。。あんなに爽やかな楽曲を。。。(汗)
良く放送出来たものだ(爆)
その曲を何と!。。。当時、レコード会社にも所属していなかったボクは。。東映京都撮影所のアフレコルーム(エコー、リバーブなど、、何もない!ほぼといより、全くない!!(爆))
そこに。。ボクの音楽の友、大親友のノア(堀口ノア)と、当時大阪音大を卒業し、フルート奏者をやっていたボクの姉に来てもらい。。。
(余談だが、姉の後輩がボクの小学校4年から6年までの同級生で、いまだに仲良くしている(笑)。そのお子さんが。。。なんと!女優で音楽家の松下奈緒ちゃんだ)
三人でレコーディング(とは、言えないかも??)をした記憶がある。
もう??28年か?前の出来事である。
(万七親分(遠藤太津朗さん、もう一人のボクの大事な師匠だ)に出来上がったばかりの曲を聴いて頂いているボク)
過去のスピークにもこの事は軽くではあるが触れてあったし。。
DiscographyにもTake me Away(何故?これは後にレコード化しているのだろう?)があったのでこの事を思い出した。
ド新人が作詞作曲編曲をし。。。挿入歌。。今なら絶対実現は行政的(芸能界の)にも不可能な出来事だ。しかも、劇中挿入曲までアレンジをしたのだ。。。(汗)
この体験があったからこそ。。。
銭形平次を卒業後の本格的レコードデビュー。。。
新人なのにいきなりアルバムデビュー、全作詞作曲の
文字通り。。。シンガーソングライターに!!
無名の時代劇俳優が。。いきなりシンガーソングライターになったのだ。
俳優がシンガーソングライター!!
今ではボクの親戚の徹平(小池撤平)
福山(福山雅治)君と。。。。結構、俳優とシンガーソングライターの二足の草蛙を履いている若者はそう珍しくはない。
ボクの時代は。。。。しいて言えば、加山雄三さんと寺尾聡さん、、、本当に珍しい事だったのだ。
ひとつ言える事はボクは。。。
どちらかと言うと。。。バラード系、ロック系。。
所謂、ニューミュージック系の音楽を志して無心に書いていた。
演歌。時代劇向きな曲を目指していたボクはどこにも居なかったのだ。
その後。。。多くのアルバム、シングル。。ライブにコンサート
日比谷野外音楽堂までのステージを行って来た。
3000人コンサートだ!!
(必殺卒業後、東京日比谷野外音楽堂、京都円山音楽堂コンサートの証拠写真)←どこに行ったのか?この目撃者の方々は(爆)
しかし。。。ファンの方はご存知なのは嬉しい事だが。。(ペコリ)
一般の方は殆どその事実を知らない。(汗)
あの3千人以上のお客さんはいったいどこに??(笑)
いやっ。。今でも応援して下さる皆様のことではない。。。
皆様には大変感謝しております。(ペコリ)
デビュー時期のビクターインビテーションレーベル(サザンとボクは、ほぼ同期であった)(←ビクターの中。隣同士に部屋があった。)でのボクの
キャッチフレーズ(当時は必ずこう言ったものがあった)
シンガーソングアクター!!!
美しい分だけ余計にワル!!
なんじゃ??それ??シンガーソングアクター??←だからシガレットライターではないのだ。(爆)
ライターはどこに行った???ボクは心でつぶやきながらも。。
ド新人。。何も文句など言える訳もなく。。。。心の中でブツブツと。。。(笑)
そのデビューアルバムから必殺仕事人出演への運命の布石となる。。
京都マル秘指令ザ新撰組主題歌 I Can’t Say…がシングルカット
(ボクは意外にも(爆)主題歌、挿入歌、劇中音楽を担当している。最近では牙狼(ガロ)等々。。。とにかく、色々だ。
だが、世間には、ほぼ知られていない。。。(汗)
主題歌として採用された。そして。。劇中音楽全16曲作曲。(この時ボクはまだ23歳)も担当。
銭形平次のお陰で、難なく大役をこなせたのだ。
体験と言うのは強い布石、味方だ。
そして。。続いて、必殺仕事人挿入歌 哀しみ色の作詞作曲。歌を担当。
翌年、藤田まことさん、鮎川いずみさんの後押しもあり。。
(これは、その前年の京都南座で鮎川さんにお願いをされ。。書き下ろした曲、女は海。。)
それを必殺祭りと称した一ヶ月公演で鮎川さんが唄って下さったのを藤田さん、プロデューサーの方々が聞くうちに。。
次の激闘編の主題歌はこれがいい!!
と、なっていったのだった。
当時はボクはまだ24~25歳。
本当にボクにしたら。。キョトン??とした出来事だった。
あっ!藤田さんには京本君、俺にも、こんな曲書いてえな!
タイトルは出来てんねん。Love Is Afternoonという
タイトルで書いてえな!!
南座舞台最中の舞台袖での他愛ない会話であった。
必殺卒業後、ボクはLove Is Afternoonを書き上げ、
レコーディング。藤田さん原案としてご報告のお電話を
入れさせていただいた記憶がある。
(注)ヨン様の冬ソナのテーマに酷似しているが、ボクはこの曲を27年前に発表している。そして。。当時からボクは京さまと言われていた(爆))←笑っている場合ではないが笑ってしまう。あははっだ!!←ヨン様返し~だ!(爆)
プロデュ-サーの方から。。。竜。。。ついでに激闘編の劇中音楽も頼むよ!!!
あっ!ついでに、必殺仕掛人(仕事人ではない)の名曲、平尾先生の荒野の果て。。。や、旅愁。
後、やがて愛の日々も。。。
現在の必殺の軽快なアップテンポにアレンジしといて。。。。荒野の果てはモノで当時録音したままやから。。新アレンジ、ステレオ録音で派手に頼むわ!!!
そんな風にボクは頼まれ。。23~24歳のボクにポンと製作費を手渡され。。。。うわっ!どねえしよ←何故に小浜弁?
とにもかくにも、持ち逃げなどはせず。。(笑)←竜、逃げるはシャレにならん(爆)
ボクの音楽の師匠と言っても過言ではない、故人 大谷和夫さん、そして、やはりボクの音楽の友。
大親友のノアに相談を。。。
スタジオ仕切り、ミュ-ジシャンの手配を
手伝って貰った。ボク等はもちろん。。。ノーギャラだった。(爆)
大雪の降る日。。。全60曲もの劇中録音をした記憶がある。
完成したオープンリールテープ(当時はテープ)を両手で抱え込み
音源を京都に届けようとスタジオを出た途端、地面が雪の為に凍り付いていて。。
見事にボクは転んだのだ。
イテえ!!!!しかし、テープはしっかりと両腕の中、無事だった。(爆)
あっ!参加して下さったミュージシャンの中に。。平原綾香さんのお父様も参加して下さっていたのだった。
もちろん、その時は綾香さんは??もしかして?まだ生まれていなかったのでは??(爆)
もう一つ、ボクの想い出、こぼれ話と言うならば。。次回の仕事人ないしは?
途中からこの曲は、、、京本君の唄う挿入歌?又は主題歌になるなあ~。(と、プロデュ-サー)
と、いたく、その曲を気に入って頂き。。頑張ってレコーディングをした。
そして、これに関してはボクの歌入れも行ったのだ。
そして、、劇中用にアレンジも。。
その曲が。。。まさか(爆)
鍛冶屋の政のテーマと後に発表され、後にCD化までされようとは。。。人生と言うものはホントにおもろい!!←言ってる場合ではないが。。笑ってしまう。
そうなのだ!ボクは、つまり!竜は政のテーマも作っていたのだ。
う~~ん。。。真にややこしい。。。
ついでに言うなら。。壱弐参のテーマもボクの作曲、ファーストアルバムに入っている、愛した分だけ。。という曲をアレンジしたものだ。
タイトルは。。ひと夜花。
シングルにするかもだったので。。。レコード化はされていない。
ひと夜花’86というのがあるが。。。
アレンジは全くの別物だ。←この時ボクは既に現在に通じるデジタル音楽に手を染めていた。(爆)←ホントにやる事だけは早い。
その前年に。。。必殺!マカロニウエスタンを意識、アレンジしたひと夜花が既に存在するのだ。(後にミュージックPVのみに使用されている)←まさにひと夜花だ!!(苦笑)
ややこしい上に。。。。ホントに世間に知られていない。
やはり、あの時のシンガーソングアクター
つまり、ライターがキャッチコピーから抜けたのが
いけなかったのであろうか????(爆)
しかし。。。ホントに成すがまま。。成されるがままのボクの半世紀なのだ!!
今、こうして必殺だのパチンコだのと
世間の方が耳にしている時代が来ようなどと。。。
大雪の中、転びながらもテープを撮影所に持ち帰った少年(しかも、組紐屋の竜だ)は。。。
あの時。。。ただただ無我夢中であった。。。
無心の心の純粋な若者だったと思う。。。。(照)←自分で言うか(爆)
ホントに自分で言うのもなんだが。。。無欲と言うのは
時として。。。恐ろしい力を発揮する。
ボクは真摯だとか、無欲。
無我夢中。。。。という言葉が好きだ。だから。。。我という字が好きだ。
信じるものは自分の道のみ。。。自分が進みたいように進む。
どん欲が別に悪い事だとは思わないし、夢を見る事はいい事だ。
しかし。。。人生は狙ったから、必ずしもそうなるとは
限らないし、、未来には確固たる何の保証も何もない。
信じる道は自分の意志のみ。
人との出会いも運命次第。人を選ぶ、友を選ぶのも自分だ。
無我夢中。成すがまま、成されるがままに。。。
与えられた事を必死に、無心に、こなしてゆく。
こなす努力をするのだ。。
無心の心は。。今の時代、本当に難しい言葉になった。
時代は本当に変わったと思う。
だが、結果は後からついて来るものだ。
良いものは、やはり良いのだから。。!
正義が勝つには時間が掛かる(by 森田健作)
人生において一番大切なこと。。。
それは。。
人との出会いだとボクは思う。
人において導かれる。。。。
人との出会いは本当に最大の財産だ!!
大川橋蔵さんが居なかったら。。藤田まことさんや
必殺、高校教師や、家なき子。。に出会わなければ。。。
今のボクは間違いなく居ない。
。。。。あんみつ姫のリュウも居ないのだ。(微笑)
クラッシックカーを保有し、、日々愉しくも時に苦しい。。(爆)
今を有意義に過ごすボクなど。。居なかったのだと思う。
苦しみなどぬか漬けの中にホカしておけばいいのだ。。←by ちりとてちん
下手の考え休むに似たり。努力に勝る天才はなしなのだ!
ああ。。。又、、、語ってしまった(あはは)
おやすみなり~
>>Discography
「風に舞い上がれ」